公認内部監査人(CIA)を独学で目指すとき、最初に迷うのがテキストと問題集選びです。
日本語のCIA試験は2025年7月28日から新シラバスに移行しています。以前から販売されている本でも、現在の出題範囲に対応しているとは限りません。この記事では、現在確認できる書籍と、以前紹介していた旧教材の注意点を分けてまとめます。
私は資格学校を利用しました。以下の新刊の紹介は出版社・日本内部監査協会の案内に基づくもので、実際に使って合格したという体験談ではありません。
確認日:2026年10月23日。本記事にはAmazonのアフィリエイトリンクが含まれます。価格・在庫は購入先でご確認ください。
CIAの独学を始める前に、新シラバスを確認!
学習方法は大きく、書籍や問題演習を組み合わせる独学と、資格学校の通学・通信講座に分かれます。どちらを選ぶ場合も、まず現在の試験範囲と教材の対応状況を確認しましょう。
日本内部監査協会が公開している2025年版シラバスでは、Part 1は「内部監査の基本」、Part 2は「個々の内部監査業務」、Part 3は「内部監査部門」です。古い問題集を持っている方は、章立てだけでなく、現在の範囲と内容を照らし合わせる必要があります。
資格学校についての過去記事は、第2章:資格学校検討編「目次」にまとめています。当時の体験談と現在の募集条件は分けてお読みください。
今から確認したい日本語の書籍は?
現行の基準を読む:グローバル内部監査基準 -2024年版-
内部監査人協会(IIA)の「グローバル内部監査基準」は、2025年1月9日から適用されています。日本内部監査協会が発行する日本語の書籍版は、2025年3月31日初版、ISBNは9784907332402です。タイトルの「2024年版」と書籍の発行年は異なります。
以前この記事で紹介していた2017年版IPPFだけを、現在の基準の代わりに読むことはおすすめしません。現在の基準を確認したい方はこちらを参照してください。ただし、基準書は試験範囲全体を解説するテキストや問題集とは役割が異なります。
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紙の本を購入する前に内容を確認したい方には、公式の日本語PDFも公開されています。日本内部監査協会の日本語版公開案内から確認できます。
書誌情報:日本内部監査協会の書籍案内
資格の全体像をつかむ:新シラバス対応 Q&A公認内部監査人(CIA)資格認定プログラム
日本内部監査協会監修・堺咲子著、税務経理協会発行の2025年刊行書籍です。ISBNは9784419072575。資格取得を検討し始めた方に向けて、制度や学習内容の全体像を確認するための入門書として紹介します。
出版社の案内では新シラバス対応とされていますが、この1冊だけで全範囲の学習や十分な問題演習が完結するという意味ではありません。概要をつかんだうえで、自分に不足する分野の学習と問題演習を組み合わせましょう。
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書誌情報:出版社提供の書籍情報。購入後は出版社の訂正情報もご確認ください。
以前紹介していた旧版テキスト・問題集の注意点
内部監査基本テキスト〈第4版〉
中央経済社の「公認内部監査人資格認定試験対応 内部監査基本テキスト〈第4版〉」は、2020年刊行で、出版社が案内しているのは2019年シラバスへの対応です。2025年版シラバスに対応した教材としては紹介しません。
すでに持っている方が知識の整理に使う場合も、現在の基準や試験範囲との差分確認が必要です。新しく買う際は「第4版だから今の試験にも対応している」と判断しないようにしてください。
2017年版IPPF・CIA試験模擬問題集2019・GLEIM第17版
これらは以前の記事で紹介していた旧教材です。現行試験への対応を確認できないまま、今から購入する方の主教材としておすすめすることは避けます。中古価格が安い場合も、版・発行年・対応シラバスを確認してください。
古い問題の正答を覚えるだけでは、基準や出題範囲の変更に対応できません。すでにお持ちの方は補助資料として位置づけ、現行の公式資料と照合する使い方がよいと思います。
独学の費用と学習期間はどう考える?
教材費を抑えられる場合がある
独学は必要な教材を選んで購入できるため、講座を受講する場合より教材・受講費を抑えられる可能性があります。ただし、書籍代だけで資格を取得できるわけではありません。受験登録料・各Partの受験料、必要に応じた追加教材も含めて考えましょう。
講座料金はコースや割引条件で変わるため、以前の記事にあった一律の金額での比較は取りやめました。購入・申込時点の公式案内で比較してください。
資格取得までの期限にも注意
日本内部監査協会の現行案内では、初回登録完了から3年以内に全Partの合格と実務経験の承認が必要です。有料で1年間延長できる制度はありますが、期限前の申請が必要で、最初から自動的に4年間になるわけではありません。
自分のペースで学べる独学でも、仕事・転勤・家庭の予定と受験期限を合わせて計画しておきましょう。受験資格や個別の期限は、日本内部監査協会のCIA案内とご自身の登録状況で確認してください。
独学が向いている人・講座を検討したい人
私個人は、会計・内部統制・監査の知識がある方や、英語の教材を使える方であれば、独学も選択肢になると考えています。以前から挙げている例は、USCPA保有者や、内部統制・システム・会計の実務に精通している方です。もちろん、それだけで合格できるという意味ではありません。
一方、監査の勉強が初めてで、解説を読んでも疑問が残る場合は、費用だけで独学に決めない方がよいと思います。私自身は資格学校を利用しました。会社の資格取得補助を確認したり、説明会・サンプル教材で自分に合うかを確かめたりする方法もあります。
- アビタスのCIAコース(公式):現在の教材、受講期間、サポートと料金を確認。
- Gleim CIA Review(公式・英語):英語教材を検討する場合に、対象試験・利用期間・プランを確認。
以前掲載していた短期セミナーの回数や料金は、現在の開催条件を確認できていないため削除しました。過去の開催情報をそのまま現在の募集情報として使わないよう、ご注意ください。
教材選びのおすすめ手順!
- 日本内部監査協会の最新シラバスと、受験資格・期限を確認する。
- 入門書や公式資料で、試験と内部監査基準の全体像をつかむ。
- 教材を買う前に、対応シラバス・版・問題演習の量・解説の分かりやすさを確認する。
- 不足する部分を、現行試験に対応した講座や問題演習で補う。
本を何冊もそろえることより、現在の試験範囲を理解して、分からないところを解消できる学習方法を選ぶことをおすすめします。