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公認内部監査人(CIA)資格を取る必要はあるのか?(社内で、異動や転職で?)

公認内部監査人試験を受けよう、または受験中、落ちてしまった方がふと思うかもしれない点についての記事です。

CIA/公認内部監査人資格 アビタス

公認内部監査人の資格って意味あるの?

もしかしたら、水を差すネガティブな記載があるかも知れませんので、やる気のある方はここから先はご遠慮ください。

取得して改めて、公認内部監査人の資格を取る意味はあるのか?振り返ってみようと思います。

知識面では、間違いなく有用!

内部監査とは何?と思った時は、CIA試験を目指すのではなく、入門編の本をまず読むべきかと思います。

下の2冊は私も持っていますが、もし入門編でしたら、上の本かも知れません。

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教育体制がしっかりしている会社はよいと思うのですが、内部監査は任意監査ですし、やり方が確定しているわけではありません。各社でフローや収集する証拠も異なります。

そうした中で、一つの拠り所として、CIA資格のために勉強することで全世界共通の基準をまず抑えておく、これは安心感を得ることにつながります。

ただし、基本となる考え方や、一般的な見方が中心で、日々の個社ごとの監査のやり方についてどうすればいいのかは、書かれているわけではありません。

社内対応としては、あまり目立たない

自分の中の知識としては有用だと思いますが、外への印象としてはどうなのか?

取得に結構なお金がかかりますし、毎年の維持費もありますので、自分以外に対する効果も知りたいところです。

CIA/公認内部監査人資格 アビタス

おそらく、社内的にはそれ程目立たないかと思います。

会社によりますが、数十人内部監査人がいる中で、部署内の多くの人が取っているなら、資格をもっておかないとというのはあるかも知れません。

しかし、部署外ではアピールする機会はないと思います。他の資格でも、社内に弁護士や公認会計士がいてもすごいなーと思いますが、もの凄い差別化にはつながっていないのではないでしょうか?

内部監査インタビューをする時に、自分が資格保持者であることをアピールすることもないでしょう。

社外対応としても、名刺を出す機会は多くないので・・・

個々の印象に大きく左右されると思うので、個人的な意見となります。

内部監査人が外部と接する機会は多くないと思います。また、資格を書いた名刺を交換する機会があっても、突っ込まれることは少ないと個人的には思います。

監査法人と接するときも、一応内部統制を理解している証明とはなり得るので、内心ちゃんとした人がいると思われるかもしれませんが、これも話題になることはないと思います。

同じ資格保持者で仲間意識はなんとなく感じる・・・

といったような上記の印象を持っていますが、名刺などで同じ資格保持者の方だと知ると、仲間意識は何となく感じます。

マイナー資格ゆえだと思いますが。あのわかりにく日本語の試験を受けた、試験が終わった瞬間の即座に合否がわかるCBT試験を受けた人なんだと、いう共有感からでしょうか。

これは、他の試験、特に日本の資格試験ではあまり感じない意識な気がします。

まあ、実際は話題にすることも少ないとは思いますが、資格保有者同士で、資格というより試験当時の話をすると、ある程度は話題が盛り上がる気がします。

転職に使えるのか?

私自身は、CIA取得後の転職経験があります。

どうなんでしょう?大体は、必須ではなく望ましい要件に入っています。

必ずしも必要ではないということです。私が採用する側に立てば、CIA資格より実務経験をより重要視すると思います。

ただし、公認内部監査人であることは実務経験を客観的に2年以上積んでいることを証明しますので、一定以上の実務経験をほぼ確実に有している証明にはなり得ます。持っていれば採用する側からも安心とは言えると思います。

個社による気がしますので、わからないが客観的かつ正直な感想な気がします。

ただし、IPO(新規上場)や市場の鞍替えなど、証券取引所(東証など)の審査にかかわる場合はアピールポイントになる可能性があります。

取得するかどうかは、何年使えるかによる?

資格を取るには、下記が発生します。

  • 勉強時間
  • 費用

向学心旺盛な方もいらっしゃると思いますが、もし、定年間近な時に内部監査部門に配属されたといった場合は、取得のコストパフォーマンスが低いと思います。

弁護士などと違って、会社員である内にこそ(だけ)意味がある資格になります。逆に言えば、会社員でなくなった時はほぼ意味をなさないでしょう。(前述のように知識を得る目的なら別です)

内部監査を10年以上やる可能性があるなら、取っておいた方がよいと思います。

個人的には、4年だとどうしようか考えますが、5年以上内部監査をやる可能性がある場合は取ろうかなと思うかもしれません。
また、おそらく40代だったら、取ろう!挑戦しよう!と思う気がします。

いろいろ書いても本人は取ったことに満足している!

結論は、これですね。

外にアピールすることはなくとも、内部監査の専門知識を有することは、よりどころにもなりますし、自分なりの自信になっています。

他の人から、たいしたことないと思われているかどうか、なんて気にならないほどです。

取ってよかった!内部監査やる方が国際基準に則した知識を得て欲しい!と、少なくとも1人は思っているわけです・・・長々とブログで取得に対して書き連ねるほどには・・・

時間、おカネもかかりますが、取ろうと思う人が増えると嬉しいですね!