公認内部監査人

受験に至るまで1(内部監査資格には内部監査士もある)

公認内部監査人試験についての記事です。

CIA/公認内部監査人資格 アビタス

受験者としてのプロフィール

ここ2回に渡って、試験を受験するうえで前提となるハードルについて書きました。

  1. 取得にあたっての問題は実務経験ですよ!の話
  2. 受験するか考えるべき?越えるべきハードルがまだ・・・高額受験料

ところで、私が試験合格者なのか、受験中なのか、検討中なのか・・・書いていない気もします。立ち位置が書いていないと信憑性が薄いですよね。

今回は受験話をする前提として、自己紹介をします。

内部監査未経験でゼロからスタート

私自身は、特に経理業務やリスク管理やコンプライアンス部門の出身ではありません。

ゆえに、「取得にあたっての問題は実務経験ですよ!の話」の記事を書いたことにつながっています。

業務上、内部監査をすることになったのですが、実質誰もやり方がわからず教えを乞うこともできませんでした。

どうしたらいいか?そりゃ、知らないことは勉強するしかありません!

もちろん、本を買って内部監査とはなんぞやから自己学習するという方法はありました。

ただ、自己啓発として学習本を読むのと、何かの試験に向けて勉強するのとでは、気持ちの入り方が異なります。

学習して、その知識を血肉化するためには、薄い厚いはともかく、同じ本を何度も読む必要があると思っています。それでこそ、一々本を開かずに使える業務上の知識となると。

自己啓発で読書して学ぼうとしても、ある意味「学習本」は退屈ですから、同じ本を何度も繰り返し読む、少なくとも私にとっては困難でした。

そんな時に、知り合いが公認内部監査人の試験を受けて、なかなか受からない、おカネが無駄だ、というような昔のあいまいな記憶がありました。

そうか、内部監査の資格試験があるのか!?

資格試験に合格することを目指せば、

  • 同じ本を、繰り返して読まざるを得ないので知識が身につく
  • 資格はある意味、一定知識があることを証明することにつながる

そう考えました。未経験者だから、何も知らないんだろうと社内でも思われにくくなる面も考えました。

*ただし、名乗るまでは実務経験が必要であることを忘れてはいけません。それでも、対外的な名刺に記載しなくとも、社内的なPR効果は出せる可能性があります。

今思うと、内部監査士というものがあった・・・

当時は、ハッキリいって、「公認内部監査人」という言葉しか知りませんでした。

勉強し始めてからです。日本内部監査協会の認定する内部監査士というのがあるのを知ったのは。

ちょうど、問題集とかをやり始め、まだ繰り返していない段階だったこともあり、その難しさに困惑していた時期でした。

なぜ、自分は「内部監査士の方を取ることにしなかったのか」と後悔していました。

内部監査士なら、下記のような面があります。

  • きちんと講義に出て、論文を書けば取れる
  • 内部監査の知識を体系的に学べる
  • 内部監査人が、他にもこんなにいるのかと刺激になる
  • 認定資格なので、一定レベルを証明できる
  • 認定まで(名乗るため)に実務経験は不要

ちなみに、講義に出て論文書けば取れる、楽だななどと、当時は少し思ったかもしれませんが、いまはまったく思いません。

内部監査士が楽そうに見えたら、日本内部監査協会の「月刊 監査研究」にたまに載っている、提出論文のレベルの高さを見て欲しいです。実務でも役立つ立派な論文が掲載されており、すばらしいと思っています。

内部監査士は実務経験なしでよい

内部監査士の認定と実務経験は関係ありません。下記のような状況でしたら内部監査士で内部監査を学ぶことも一つの判断です。

  • 2年以内に、他部署に異動する可能性がある
  • 専門職ではなく一つのキャリアの通過点として内部監査業務を行う
  • わが社では、キャリアの最後の定年間近に内部監査業務につくことになっている

そうした場合は、公認内部監査人より内部監査士で基礎知識を身につけて業務に活かすという方法があると思います。

繰り返しますが、私が内部監査士でなく公認内部監査人試験を受けることにしたのは、それしか知らなかったからでした・・・。

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